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BBプラザ美術館「拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング」展(2期)

BBプラザ美術館(神戸市灘区)で開催中の展覧会に行ってきました。

鉄の彫刻の展覧会です。現在は第2期、JUN TAMBAさんの作品を展示中。(〜8/27)

あ、もうすぐ終わっちゃう!

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阪神岩屋駅から兵庫県立美術館へ向かう途中の図。

これは歩道橋スロープの途中(だから地面が斜め)、シマブンビルの2F(?)あたりに貼ってある展覧会ポスター。結構な迫力です!

 

今回の展覧会は、2011年開催の「鉄に挑む熱き男たち」展を進化させたような感じ。
神戸ゆかりの「鉄」に関わる作家3人の個展形式になっています(会期:7/4-30 植松奎二、8/4-27 JUN TAMBA、9/3-28 榎忠)。

 

JUN TAMBAさんとは、彫刻家で神戸大学教授の塚脇淳さんのことです。
2015年からアーティストネームを「JUN TAMBA」にされたそうで、実は私もこの日まで知りませんでした。すみません!

展示室手前にはミニチュアや様々な資料、作品制作の映像などもあります。

 

・・・以前と展示室の雰囲気が変わりました。
壁がなくなり、全体が見渡せる。まるでこの部屋全体がインスタレーションのようです。

展示室の中は、外の真夏の猛烈な熱気とは全く違う空気が流れていました。

 

彫刻とドローイング

 

平面に描いたものも彫刻になり得るし、またその逆もなり得る…。
TAMBAさんの作品では、平面と共に、展示室前のケースにある「模型がドローイング」ということでしょうか。作品とよく似たミニチュアがたくさんありました。

 

展示室の真ん中には川のように布のドローイング作品が配置してあります。

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(第2期の展示室風景:部分)

 

まず出迎えてくれるのは《歩く人》(2017)。

奥の壁にはドローイングの《歩く人》(2016)。

ほぼ同じイメージで、ドローイングと鉄の彫刻。

鉄の棒をグルグル巻きにしてゆるやかにカーブを付けて…、ドローイングのゆるやかな曲線を再現した「歩く人」。

右側奥にあるのが《横たわる女》(2017)。巧みに曲げられた2本の鉄の棒を、知恵の輪のようにうまく組み合わせてあります。

(展示室前にこの作品の制作工程に関するインタビュー映像あり)


ゆるやかな曲線の作品が多く、「これが鉄なのか?」と感じます。

鉄=硬い、曲がらないイメージ。それがこんなに自由自在の形を作れる...。

(もちろん簡単には曲がらないはず)

 

曲線や輪が多用されているので、照明によって浮かび上がる作品のシルエットも美しい。作品と空間が、不思議な影をつくりだしています。

・・・話題の展覧会を見て疲れたあと、こちらでまた静かに、鉄の彫刻作品を見るのもよいのでは(笑)? 

 

3人の作家の展覧会なので、他の作家さんではどんなものだろう。

(第1期の植松奎二さんの展示は私は見逃してしまいました)

第2期のJUN TAMBAさんと、第3期の榎忠さんは見よう!

会期中何度でも観覧OKのチケット(缶バッジ)が500円なのでGetしました。

 (注:JUN TAMBA さんの展示は8/27まで。8/28〜9/2まで展示替えで休館です)

今回のJUN TAMBAさんは、パンフレットにあるように、まさに空間を意識した鉄の作品です。さらに、今回の展示について「鉄が描く緩やかな曲線か、複数の鉄がつながった輪のような造形……」(※)とくくり、テキストからも出品作品が楽しみでワクワクしている感じが伺えました。

できれば、最終日に間に合えばどうぞ。

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(背の高い作品、やや上から撮りました。シルエットが面白くて)

 

熱き企業ミュージアム

 

 

鉄にこだわるのは、経営母体(シマブンコーポレーション株式会社)が鉄を扱う企業だから。この美術館ならではの企画です。

しかし、同じ作家で2度目の展覧会、しかも展示室構成まで変えて、従来のコレクション展示をやめて全てこの展覧会仕様、さらに3ヶ月という長期展...という企画は、なかなか大胆な内容だと思います。果たしてこの企画が通るのか?〜

 

結果、いま、展示室の雰囲気もとても素晴らしい展覧会が出来上がったと思います。企画した学芸員さんの熱意には頭が下がります。

こちらの会社は芸術に対しても特に理解があるのでしょうね。とても画期的だと思います。

 

企業ミュージアムはその個性を生かして、公立美術館に出来ない展覧会・イベントなどを企画してほしいと思います。

 

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シマブンコーポレーション正面玄関の中にも所蔵品が設置してありました(美術館とは別入り口)

 

☆展覧会の詳細は下記、BBプラザ美術館WEBサイトへ

拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング 植松奎二 JUN TAMBA 榎忠 | BBプラザ美術館

 

注釈
(※)「拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング2期 JUN TAMBA展」リーフレット 「挨拶に代えてー空間彫刻家 JUN TAMBA」 坂上義太郎(BBプラザ美術館顧問)より引用

 

 

 

 

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