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ゲイジュツ!なんだかんだ… (hatena ver.)

美術,音楽,写真&グルメ。ゲイジュツと思えば何でもアリ!

「甲南学園ゆかりの作家たち 長谷川三郎と菅井汲  抽象への眼差し」BBプラザ美術館

神戸市灘区のBBプラザ美術館で開催中の

甲南学園ゆかりの作家たち 
 長谷川三郎と菅井汲

 抽象への眼差し」展

会期も残り1週間というギリギリになって行ってきました。

 

 ▼リーフレット写真

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阪神電鉄岩屋駅兵庫県立美術館前)の改札を出て左へ曲がると(=若干下だり坂)、
すぐにキレイな背の高いオフィスビルが見えます。これがBBプラザビル。
美術館は2F、歩道橋途中の自動ドアから入ると便利です。

 

 

 ▼美術館入り口

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今回の展覧会は長谷川三郎の生誕110年、菅井汲の没後20年にちなんで開催されたもの。展示点数では長谷川が約70点(作品入れ替え有。ほとんどが甲南学園所蔵)、
菅井の作品は参考資料も含めて約20点。

長谷川三郎作品をこれほどまとめて見ることが出来るのは、出身校である甲南学園が収集してくれていたことに尽きます。

(注)展示室には、美術作品以外にも数多くの参考資料(書簡や執筆、メモ、写真など)が並んでいます。 これらは学園所蔵品、個人蔵や美術館所蔵品であり、出品リストには記載が無いものです。展示総点数は何点なのか?  未確認のためわかりません。あしからず...。

 

◆長谷川と甲南とのつながりは、12歳で芦屋に転居して、甲南小学校へ転校したことに始まります。その後、中学・高校(=旧制甲南高等学校の第1期生!)を甲南で過ごし、東京帝国大学文学部美学美術史学科へ進学。
なんともスゴイ学歴ですが、この時すでに画家を目指して美術学校への進学を希望したものの、父親の反対で叶わなかったのだそうです。雪舟の山水図に強く影響を受けたことから、大学の卒業論文は「雪舟研究」。

今回の展示では、油絵・抽象画以外にも淡彩・屏風(個人蔵)や、版画、写真、晩年には拓本、水墨作品など、非常に多様な作品を見ることができます。(1957年、51歳の若さでサンフランシスコで逝去)

 

◆一方、菅井汲は、1978年に甲南学園のロゴ(校章)をデザインしたことで中学・高校だけでなく大学OBにも親しみがあるでしょう。

最初は阪急電鉄宣伝部で商業デザインの仕事をしていましたが、30代前半には渡仏。フランスで制作活動・数々の受賞歴があります。神戸市東灘区生まれの菅井にとって、故郷の学校の校章をデザインする、というのは嬉しかったでしょうね。(今回の展覧会では甲南ゆかりの作家というコンセプトなので、出品作品は限られています)

 ▼展示作品(リーフレットより)

・左:長谷川三郎
《朱》1936年頃 油彩・キャンバス

《室内》1940年 ゼラチンシルバープリント
《白い雲》1948年 油彩・キャンバス

・右:菅井汲
《アミラル・ムーシェ街の自宅兼アトリエにて》1965年5月  撮影 笠原明
《FESTIVAL KHS》1977年 油彩・キャンバス
《フェスティヴァル・ド・コウナン》1978年 緞帳 甲南高等学校講堂
                   /2013年 撮影 株式会社ハナヤ勘兵衛
甲南学園60周年記念ロゴマーク》1979年頃 アクリル・紙

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4月24日には記念講演会も開催され、甲南女子大学教授・河﨑晃一氏が阪神間モダニズムが生んだ画家 長谷川三郎と菅井汲」というテーマで、阪神間モダニズム(時代背景・地域)、長谷川と菅井の共通点や、戦後日本美術の中での位置付けなどを解説されたそうです。

甲南学園所蔵の作品群、OBも一般人も在学生も、この機会に一度チェックしておくべし。6/5終了なので要注意です!

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甲南学園ゆかりの作家たち 

 長谷川三郎と菅井汲

 抽象への眼差し」

開催中〜6/5(日)まで 10:00-18:00
5/30(月)は休館

詳しくはBBプラザ美術館 webサイトを参照ください。

 

 ▼BBプラザビル入り口

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 ▼展覧会ポスター(道路側)

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©2014 HALNA Creative Room.